四国八十八鬼夜行(しこくはちじゅうはっきやこう)を束ねる者にして八百八狸の長を父に持つ男、隠神刑部狸玉章(いぬがみぎょうぶだぬきたまずき)が再びリクオの前に現れた。玉章はリクオに「今回は正式な挨拶のために来た」と告げると、あらためて奴良組の乗っ取りを高らかに宣言する。 それにまず異を唱えたのは、父を殺されし「関東大猿会」の二代目、猩影(しょうえい)。刀を振りかざし玉章に斬りかかると同時に雪女、牛頭丸(ごずまる)、馬頭丸(めずまる)も一斉に攻撃に加わる。だが、七人同行(しちにんどうぎょう)の一人、犬鳳凰(いぬほうおう)の火炎の前に蹴散らされてしまうのだった。
ぬらりひょんの孫