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第10話 Sな戦慄 / 名探偵の娘 【仮面ライダーW】
仮面ライダーW(ダブル)、ナスカ・ドーパント、スイーツ・ドーパントの三つ巴の戦いにテラー・ドーパントの不可思議な力が襲いかかってきた。途端に危険を察知した3体はそれぞれに脱出。変身を解除した翔太郎(桐山漣)は、これまでに体験したことがない恐怖に体の震えが止まらない。そんな翔太郎にフィリップ(菅田将暉)もまた恐怖を感じつつ、一つの推測を投げ掛ける。
「僕たちは見たのかもしれない、敵の…根源を…」。
パティシエの麻衣(乙黒えり)がさらわれそうになったことで園咲家の屋敷内にドーパントがいることが確実になった。そんなこともわからず潜入捜査など続ける亜樹子(山本ひかる)に翔太郎の怒りが爆発した。そんな翔太郎に珍しくシュンとなる亜樹子。自分よりも父・荘吉のことをよく知る翔太郎がうらやましかったのかも、と反省する亜樹子に、翔太郎も荘吉が死んだ事実を告げようとするが、いつのまにか消えてしまい…。
翔太郎から父・荘吉の思い出を聞かされた亜樹子は一念発起。琉兵衛(寺田農)にスイーツタイムに屋敷の使用人も全員参加させて欲しいと依頼する。サプライズを用意しているという亜樹子の言葉に快諾する琉兵衛だが、そばで聞いていた翔太郎は頭を抱える。
「何企んでんだよー!」。
一方、ドーパントのメモリが「スイーツ」と確信したフィリップは地球の本棚へ。スイーツ・ドーパントが口にした「舌先を駆け巡る極彩色の甘美」という言葉から一人の人物をピックアップすることに成功する。その人物とは…。
園咲家の屋敷では亜樹子の提案どおり、使用人全員が参加してのスイーツタイムが催されていた。と、そこへ亜樹子が自らを「名探偵」と称して登場。パティシエ連続誘拐事件の犯人を使用人の中から城塚(井上佳子)と名指しする。が、肝心の証拠がない。スイーツタイムも亜樹子の仕組んだ茶番劇に終わるかと思われたが、出された菓子が亜樹子の手によるものとわかった瞬間異変が起きた。
メイドの佐々木(濱田万葉)が苦しみ始めたのだ。
「喰わせたの?私の黄金の舌先に、あんたなんかのクソ菓子を」。
なんと佐々木はスイーツ・ドーパントに変身、麻衣と亜樹子を体内に取り込んでしまう。
翔太郎はW(ダブル)に変身、スイーツ・ドーパントを追おうとするが、ナスカ・ドーパント、タブー・ドーパントに行く手を遮られてしまう。ハードボイルダーを変形させ、ナスカを振り切るW(ダブル)。逃したナスカはタブーの怒りの一撃を浴びてしまう。
スイーツ・ドーパントのアジトに乗り込んだW(ダブル)は、亜樹子の機転もありパティシエ全員を救出。スイーツ・ドーパントもW(ダブル)の必殺技に倒されてしまう。
園咲家という怪しげな屋敷、幹部の総攻撃という謎は残ったが、なんとか事件を解決した翔太郎たち。その翔太郎は亜樹子の中に眠っている荘吉の魂を見た思いを噛みしめる。しかし、いつかはビギンズナイトのことを知らせなければ…。翔太郎はケーキで大騒ぎしている亜樹子とフィリップをよそに一人思いにふけっていた。