黄巾の乱は治まったものの、宮廷では未だ腐敗しきった宦官が蔓延っていた。 その宦官の排除を大義名分に朝廷を我がものにせんと、董卓が密かに動き出す。 董卓軍襲来の知らせを聞いた宦官たちは、まだ幼い皇帝である少帝と、その弟陳留王を擁し王宮から脱出する。 一方、宦官の悪政を憂いつつ、董卓の野望を阻止せんと、曹操は大臣である王允と結託し、皇帝の救出に向かう。 しかし、少帝一行は董卓軍に発見され、 少帝を宦官から助けたという名目で董卓は朝廷に上がってしまった。 権力を握らんとする董卓は、傀儡政権を目論み、少帝を廃位させ、 弟の陳留王を即位させることを宣言する。これに反対した大臣や武将たちは、董卓軍と一戦を交えることとなった。
その戦いの最中、董卓軍に豪傑呂布が立ちはだかる。 呂布の戦いぶりに手も足も出ない董卓であったが、呂布は勇猛なだけで知謀がない事を悟り、 呂布の買収に動き出す。欲に目がくらんだ呂布は、ついに逆賊董卓の部下になってしまった。 呂布を得た董卓は、いよいよ権力を掌握し悪政を行う。 耐え兼ねた曹操は董卓暗殺を謀るが、未遂に終わり、都を追われることとなった。
最強武将伝 三国演義