官渡の戦いを制した曹操は、その勢いに乗じて南下し始めた。圧迫され始めた劉備であったが、徐庶(じょしょ)という冴え渡る軍師に出会った。徐庶の活躍により徐々に立て直し始めた劉備軍であったが、徐庶の存在を知った曹操は、謀略により徐庶を劉備から引き離してしまった。泣く泣く劉備のもとを離れることになった徐庶だが、別れの時、『臥龍先生』(がりゅうせんせい)こと諸葛亮(しょかつりょう)を次の軍師として推薦した。 劉備はすぐに諸葛亮を仲間にすべく動き出した。彼の住まいを訪ねたが、留守であり、面会を断念した。話に聞く諸葛亮の偉大さに、劉備は益々惹かれて行く事になる。 二度目は雪の中訪問した。しかし、弟の諸葛均(しょかつきん)には会えたものの、諸葛亮は不在であった。この日も落胆して帰途につく。 三度目、劉備は、関羽と張飛の反対を押し切って、またも諸葛邸を訪問した。すると、小間使いは諸葛亮が寝ていると言う。そこで、劉備は期待を胸に諸葛亮が起きるまで待つことにした。
最強武将伝 三国演義