仲間たちのおかげで起訴されることなく釈放されたマリオは節子と二人で公園を訪れていた。陰る日差しの中、改めて結婚することを告げられた彼は、強引に節子を抱き寄せる。若いマリオは、湧き上がる節子への気持ちをどうしても抑えることができなかった。翌日、マリオが目を覚ますとそこに節子はいなくなっていた。代わりに卓袱台の上に置かれていたのはアンチャン達と撮った写真。裏には節子の字で「有難う さようなら」と綴られていた…。
そして、節子と同じように、二舎六房の少年たちもそれぞれの道を進み始める。東京で働くスッポン。勉強に励むバレモト。自衛官として働くヘイタイ。マリオも早川の紹介で東京の店で働くことになる。そして、それについていこうとするキャベツ。一方、歌手になるため、ファイブレモンスのボーヤとして働いていたジョーに、大きなチャンスが訪れる。偶然見に来ていたライブで、ボーカルの代役として急遽ステージに立つことになったのだ。「このチャンスを絶対ものにする…」ステージに照明が灯され、ジョーのステージが始まると、彼の歌声は見事に観客を魅了する! ――翌日、ジョーはある女性に声をかけられる。偶然彼のステージを見ていた芸能事務所のマネージャー山内だった。
RAINBOW 二舎六房の七人