昭和30年、マリオたち6人の少年たちは地獄の釜のような湘南特別少年院・二舎六房で、桜木六郎太・アンチャンと出会う。次第に打ち解けた彼らは、互いにあだ名で呼び合うようになっていた。バレモトのタバコが原因となった火事をきっかけに、七人の結束は揺るぎないものになる。だが、アンチャンの出所が近づくに連れて看守・石原と佐々木の攻撃の手は一層激しさを増す。彼らがアンチャンにこだわる理由は、1年前の萩野の自殺にあった。
このままではアンチャンが殺される…そう思ったマリオたちはアンチャン脱獄計画を実行する。バレモトが立てた計画は、完璧なようであったが次第にほころび始める。そして、バレモトが、キャベツが、ヘイタイが犠牲となり、ようやくアンチャンを逃がすことに成功する。
節子から紹介された空き家で生活し始めた4人。米軍基地での賭けボクシングで惨敗したマリオは、アンチャンの指導のもと、次の試合に備える。しかし、そこには石原達の影が迫っていた。試合当日、警察に捕まったスッポンから電話が入り、居場所がバレたことを知ったアンチャンは、一人石原と対峙する…。
GIに勝ったマリオは、アンチャンが米兵に撃たれて死んだことを知る。その場には石原や佐々木がいたようだった…。再び集まったマリオたち6人は、石原と佐々木にケジメをつけることを誓った。
RAINBOW 二舎六房の七人