低軌道ステーションを占拠し、6万人の人質をとったハーキュリーの声明がステーション内に響く。それはこれまでのアロウズの蛮行を糾弾するものだった。連邦の報道は、反政府勢力のテロ行為と事実を隠蔽していたが、もし本当のことが露見すればアロウズが弾劾される。そう考えたホーマーはある決断を下す。
複雑な思いでニュースを見るセルゲイに、キム司令から命令が下る。それは密使として、クーデター軍の首謀者に降伏勧告を持ちかけるというものだった。
カタロンからクーデターの情報を入手したスメラギは、包囲網を引くだけの連邦軍の動きをいぶかしみながらも、進路をタワーへと向ける。そのタワーを目前に、マスラオとダブルオーは互角の戦いを続けていた。そこに駆けつけたプトレマイオスからの援護が入る。一対一の対決を望んでいたブシドーは、状況の不利を悟り去っていった。
ステーションに着き、冷淡に勧告するセルゲイに対し、苦笑するハーキュリー。そのとき、市民のいる区画へオートマトンが投下された。ハーキュリーは市民を無事脱出させるよう、部隊に指示を出す。解放した市民に、連邦の真の姿を世界に伝えさせようというのが、当初からの思惑だったのだ。だが突然、連邦軍の布陣に変化が起こる。タワーから距離をおくようなその動きを見たスメラギはあることに気付いてしまう。
宇宙ではグッドマンの指揮のもと、2基目の衛星兵器【メメントモリ】が、既にステーションに向け発射体制に入っていた……。
機動戦士ガンダム00セカンドシーズン